SECIモデルは、難しく考えない方がうまくいく
村上 修司(KMエバンジェリスト)
こんにちは。「てけ王」こと村上修司です🐔🍗
居酒屋てけてけは、月~金で6回行ったこともあるくらい大好きです🐔🍗あれ?計算が合わない?いや、本当に6回行きました🐔🍗たくさんの仲間と夢を語り合うてけてけは、私たちにとって最高の「共同化」の場だったのです。
さて、前回ご説明したナレッジマネジメントのフレームワーク「SECIモデル」ですが、たいてい「なんか難しそう」と言われます。
「理論は何となくわかったけど、実践するのって難しくない?」そのように思う方は少なくないと思います。
でもSECIモデルの実践って、けっして難しいものではありません。
むしろ、難しく考え過ぎてしまうから、うまくいかず定着しないことが多いのではと思います。
目次
身近なSECIモデルの事例
例えば、こんなイメージはいかがでしょう?
「近所の美味しいお店について、皆でおしゃべりをした」という「場」からスタートし、近所の美味しい店マップができるまでの流れを、SECIモデルで説明してみます。
そんなに難しくはないでしょう?
でもこのうち、普段あまり出来ていないのは、②③④のあたりじゃないでしょうか?知識を形式知にして共有するところです。
ここ、とても大事。
大事どころか、ここが無いと、知識はいつまでも「暗黙知」のままです。
全ての知識が「暗黙知」だと、その人が会社からいなくなるだけで、組織から知識が消滅するという話は、前回お話ししました。
会社でも、「場」をつくりながら、②③④を業務フローに組み込む。
それだけで、SECIが回ります。
ナレッジが自然と蓄積されて共有され、成果を生みます。
会社においては、いかに日常業務にナレッジマネジメントを組み込むか?が定着する秘訣です。
他にも例えば、こんなイメージはどうでしょう?
①ナレッジ共有したら、業務に使えるパソコン技が色々と集まった
②それらを、ある人が「パソコンテクニック集」としてまとめた
③その資料を使って、部内で勉強会を行った
④勉強会では「それよりもっと良い技があるよ!」なんて意見が飛び交った
⑤それを形式知にして「パソコンテクニック集」に追加した
良い活動ですね。
①は表出化、②は連結化、③は内面化、④は共同化、そして⑤は再び現れた表出化、と言えますね。
場づくりがうまく行った事例です。これ、前職での実践例です。
大事なことは、「次のプロセスに繋げる意識」
「皆で集まってワークショップ」なんてこと、したことがあると思います。
その場は、SECIモデルで言うと「共同化」ですね。
でも、その場で生まれた気づきやアイデアは、今でもどこかに形式知として蓄積して共有されていますか?
たいてい、「めっちゃ良い場だった!」と感じるのですが、時が経つと、「あれ?あの時何やったんだっけ・・・?楽しかったからまあ良いや。」となってしまっていませんか?
良い活動のアウトプットは、きちんと形式知にして、あとからでも、誰でもいつでも参照できるように蓄積・共有することが大事です。
つまり、「共同化」から「表出化」への流れを意識する、ということです。
ワークショップは、とても良い場です。そこで生まれたナレッジを、「次のプロセスに繋げる意識」を持つことで、組織の知識として残ります。
こうすることで、より意味のある場になるのです。
SECIを回すために大切なこと
ナレッジマネジメントは、”人間が実践する活動”です。そのため、SECIを回すためには、関係の質も非常に重要となります。
関係性が悪いと「なぜ暗黙知を人のために出さないといけないんだ」と考えるようになってしまい、本当に必要な暗黙知が出づらくなってしまいます。
人間だもの。
なんせ、暗黙知は90%もあるのですから。
SECIを回すために大切なことは、
・場づくり
・次のプロセスに繋げる意識
・関係の質
この3点だと私は思います。
これらの具体的な取り組み事例は、私の実践例をもとに、今後お話ししていきます😊
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村上 修司(KMエバンジェリスト)
前職では4,700人以上が参加するナレッジマネジメント(KM)を実践、 フレームワーク「SECIモデル」を意識して、たくさんのハピネスを創りました。 会社の枠を越えたコミュニティの運営もしています。 現職を通じて、KMの素晴らしさを世に広げることが人生のミッションです☆彡
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